最初は、小さな不調が少しずつ増えていた。
首の痛みや違和感。
軽いめまいのような感じやふらつき感。
血の気が引くような感覚。
それぞれ別の不調だと思っていて、
これ以上、新たな症状が出てくるとは
予想もしていなかった。
そのうち治まるものだと思っていた。
そして今年2月。
仕事中に、突然それは起きた。
今まで経験したことのない激しい動悸だった。
仕事中に突然始まった、
説明できない動悸
今年の2月中旬、
仕事中に突然、強い動悸が起きた。
それまで感じたことのない激しい動悸と
血の気が引いて意識が遠のくような感覚が
一気に来た。
普通に仕事をしている最中だった。
きっかけはなかった。
「え?何?何?何がおきているの?」
頭の中は混乱していた。
動悸がしている間
このまま「倒れるかもしれない」と思った。
その時は座っていたけれど
気を失いそうな感覚が続いていた。
実際には2〜3分ほどだったのかもしれない。
でも、その時間はかなり長く感じた。
疲れていたわけではなかった。
仕事もいつもと大きく変わらない。
精神的にも
強いストレスを感じていた記憶はない。
だから余計に混乱した。
動悸が起きている最中も、
普通に業務をこなしていた
仕事中だったため、
その場を離れることはできなかった。
体調不良を誰かに伝えられる状況でもなく
そのまま仕事を続けた。
不思議なことに、
激しい動悸の最中も業務は続けられていた。
頭の中は恐怖と混乱でいっぱいだったのに
外から見ると
普通に仕事をしているように見えていたらしい。
周囲は誰も気づいていなかった。
頭の中は「まずい!」と
切迫した状態で混乱しているのに
口は普通に業務対応をしていた。
カタカタ高速回転するハムスターのような速度で
本当に頭の中は焦りと不安で目まぐるしかった。
その上、あんな心臓に異変があるかもしれない状況で、ちゃんと業務がこなせたことに驚いた。
私は普段すぐペシャっと折れるのに
こういう時だけ妙に耐えてしまう。
「できません」
「少し休みます」
それが言えなかったのかどうかは
よく分からないが、その時は言わなかった。
責任感だったのか
ただ無理をする癖だったのか
今でもよく分からない。
怖がりなので、一人のときに動悸が起きたら けっこう後まで引きずっていた気がする。
ただ、この時は仕事の方に意識が向いていたので、症状ばかりを考えずに済んでいた部分もあった。
今振り返ると、こういう考え方や反応の癖も、不調と無関係ではなかったのかもしれない。
このことについては、また別の機会に書きたいと思っている。
症状が治まった後も、
深刻には考えていなかった
症状がおさまり仕事がひと段落した後、
周囲に話すと心配された。
ただ、勤務終了も近かったため、
そのまま最後まで働いた。
もともと運転は好きではないけれど、
その日も普通に運転して帰宅できた。
帰宅後も、生活に大きな支障はなかった。
ただ、「何だったんだろう」という感覚は残っていた。
それでも、「たまたま体調が悪かっただけかな」
くらいに考えていた。
今振り返ると、
始まりはもっと前からあった
この頃はまだ
「体調が崩れ始めている」
という感覚はなかった。
でも後から振り返ると
小さな違和感はいくつも積み重なっていた。
特に2月に入ってからの
首の不調。
ふらつき。
目まい。
血の気が引く感覚。
こういう変化は、
確かに少しずつ増えていた。
ただ、その時の私は
まだ深刻には受け止めていなかった。
